圧力鍋のサイズの秘密については、こちらのコラムでご紹介しました。


「じゃあ、大きい方がたくさん作れていいかも!」
と思ったかもしれません。

一般的には、圧力鍋を選ぶ時、
「家族の人数+1リットル」と言われたりします。


でもね、私自身は、この決め方には、異論があります!
(ここからは個人的見解がかなり入りますが、私が圧力鍋を20年以上使い続けてきた実感です。
それを踏まえて読み進めてくださいあ)


世の中では、「大は小を兼ねる」って言いますけど、
圧力鍋に関して、私は、「大は小を兼ねない」って思っています。


大きい圧力鍋は、確かに一度にたくさん作れます。
しかし、一度にたくさん作ると

・中身がたくさん入ると、重い(でも、大きいお鍋で少ししか作らないのって、何故か損した気分になる)
・たくさんの量を作ると、結構時間がかかり。期待したほど時短にならない。
(加圧時間は同じでも、分量が多いと、加圧後ふたが開けられるようになるまでの時間がかかります)
・余熱時間が長くなりすぎて、煮崩れたりする、しかも途中で鍋の中を確認できないから、なすすべなし。
・後片付けの洗うのが大変
・大きいから、一度片付けると出すのが億劫になる

こんなお悩みが出てきてしまいます。
勝手な想像ですが、張り切って大きな圧力鍋を買ったけど
重たいし、思ったほど時短にならないし、煮崩れるし、、、

その結果、収納の奥に追いやられ、年に数回しか使わない。

というご家庭、多いんじゃないかなあー?

ということで、私のおすすめのサイズは、4人家族なら、

3.0リットル~3.5リットルくらいのサイズです。


なぜ、小さめのサイズがおすすめかというとー

・浅型が多いので、調理中の鍋の中が見やすい
・お料理をの取り出しやすい(骨まで柔らかくしたお魚や、プリンなどの取り出しも楽)
・食べ切る分だけ作るので、時短を実感できる
・余熱時間が長くなりすぎないので、煮崩れも最小限
・1品1品の調理時間が短いので、1回の食事の用意で何度も使うことができる


我が家は4人家族ですが、ほとんどの料理がこの大きさで十分です。


「もっと大きいのにすればよかった」と思うのは、


・たっぷりの「おでん」を作りたい時
・カレーやシチューを「作り置き用」を含めて作っておきたい時
(市販のカレールウなら、5皿分位作るのにぴったりサイズなので)
・大きなたけのこのアク抜きをしたい時
・味噌作り用にたくさんの大豆を煮たい時
くらいです。

もし、圧力鍋で、毎日の普通のごはんに活用させたい!って思ったら、
まずは小回りが利くタイプのものを使ってみることをおすすめします。

小回りがきくサイズを使いこなせるようになってから、
「やっぱり、もっとたくさん作りたいー」って思ったら、
その時に大きいお鍋を買い足しても、間に合いますからね。

メーカーにで働いていた時に、お客様の購入履歴の統計をとったことがありました。

その結果、

最初に大きい圧力鍋を買った人は、2台目は小さ目サイズを選ぶことが多い。

最初に小さい圧力鍋を買った人は、2台目も同じサイズを選ぶことが多い。
という結果がでました。

そんなことから考えても、
とりあえず、デビューの1台を選ぼう!という時は、
(ご家族が4人以下なら)3リットル程度のお鍋がおすすめです。

今まで30台以上の圧力鍋を実際に使い比べてきたけれど、
いろいろな大きさがある中で、

やっぱり3リットル前後って、かなり使いやすい!

これから圧力鍋デビューを考えている方、もう一台を選びたい方、
何かの参考になればうれしいです。
YouTubeでも、圧力鍋の選び方について、語っております。
よろしければ、ご覧くださいね。